『ゴジラ対メガロ』平成生まれの女が昭和の特撮作品を令和に見た感想
【公式】「ゴジラ対メガロ」予告 人間型電子ロボットのジェットジャガーが登場するゴジラシリーズの第13作目。
書きかけのダブステ感想記事や、GWのキラフェス、舞台サイコパスを差し置いて、久しぶりにブログ書こう!!!!!ってなったのが、レンタルで気まぐれに借りた『ゴジラ 対 メガロ』なの自分でも意味わからんのだけども。
特撮は昔から好きだけど、言うて詳しくはないです。
ウルトラマンと戦隊をちょこちょこ見ていて、戦隊は自分の幼少期と平成初期ごろのものが割と好きで、一番好きな名乗りはダイレンジャーです。
あとカクレンジャーのドロンチェンジャーがめちゃめちゃほしい。
ウルトラマンは平成はさっぱりで、むしろ昭和のほうがいろいろかっこよくて好き。ポインターとか。JD時代に偶然イオンで遭遇したウルトラマンとのツーショ撮影会にちびっこに混ざって喜々として並んでたら自分の番になったときウルトラマンに引かれました。なんでや。
メタルヒーロー系はビーファイターシリーズしか見てなかったけど、あれ周りで覚えてる人いなさすぎるのなんで???
ライダーはなぜか通らずにきたので今でもあんまりついていけてませんが、諸事情でウィザードだけ全話見ました。察して。
tiger-lily-camellia.hatenablog.com
昨今のスーパーヒーロータイムは若手俳優の登竜門と化してますが、イケメンじゃなくてもいいのにねえと思ったりもします。まあ、推しが特撮決まったらめっちゃ喜ぶと思う(ないと思う)
ゴジラシリーズは昭和も平成もちらちら見てる。一時期ハマってた。でも昭和のが好きかな。平成のはなんか恐いので。シン・ゴジラはめっちゃ好きだけど、あれは特撮ものというより人間ドラマですね。
小学校低学年の時くらいにゴジラにハマってレンタルビデオ店でゴジラをいろいろ借りてた時期があって。そのとき出会ったのがゴジラと共演していたため目についた『流星人間ゾーン』なんですけど、ネットの特撮好き界隈はともかく、リアルで知ってる人に出会ったことが一度もない。親にも当時そんなのどこから引っ張り出してきたの?って言われた。レンタルビデオ店の棚にゴジラの共演回のジャケットだけ見えるように置かれてたんだよね。
OPの「地球の友よ 握手は後だ ガロガ(※敵)の野望 ぶち破れ」の部分を幼心にこいつなかなか自意識過剰だな、と思って見てたけど、握手会やってたら並ぶと思う。あと、時代もあって、差別用語みたいなのも普通に入ってたので、逐一親に意味を尋ねては、そんなこと言っちゃだめって叱られた理不尽な思い出。
で、流星人間ゾーンって絶妙なダサさがあって。内容はともかくデザインに。
似非ウルトラマンみたいな顔は狙ってのことらしいですが、なんで靴の外側と内側で色違うの?とか。
このへんの感想は『源氏物語』の光源氏をロリコン浮気野郎呼ばわりするような、感性が異なる時代のものを現代のかつ個人的な見解で見るというナンセンスなツッコミでもあるので、合わない人は本当に合わないと思うから自衛してほしいんですけど、『ゴジラ対メガロ』もこの視点でいきます。
そもそも『ゴジラ対メガロ』を手に取ったのは、作中登場する電子ロボット、ジェットジャガーの見た目が流星人間ゾーンを彷彿とさせる絶妙なダサさがあったからなんですね。顔の悪役みたいなデザインとかちょっとポップな配色とか。
こりゃあ愉快な作品に違いないと思って調べたら、ニコニコ大百科がなかなか期待できる記述だったのでレンタルを決めました。特撮怪獣映画に求めるもの、シンプルにドラマ性とか、男児的な観点でのカッコよさのときもあるけど、とにかくツッコミながら見たいときもある。で、完全にモードが後者だったわけです。
この先はネタバレしながらツッコミながら書いていくので、あしからず。
いや、1973年公開の作品なので、ネタバレも何もないわ。
最近は恐いけどかっこいいゴジラばかり見てたので、お目めがおっきい愛嬌ある顔のゴジラ久しぶりに見ました。可愛いんだよね、このゴジラ。シェーとかしてたのもこの顔のゴジラだっけ? このへんは詳しくはないのであまり言わないでおきます。
冒頭、核実験の話とか、ゴジラの住む怪獣島の話に触れてから今回の人間サイド、青年科学者と小学校2、3年生?くらいのその弟、そして青年科学者の後輩の男の三人がピクニック?か何かで湖畔?と思われるところに遊びに来ているシーンから始まります。
イルカの遊具を水面に浮かべてそれに乗って弟くんが遊んでいる微笑ましい場面。
真ん中に男の子が乗れるくらいの大きさのイルカと操縦桿らしきレバーがあって、両端に補助輪のように小さなイルカがついていて大きなイルカと小さなイルカをつなげるところに水かきがあり、小さないるかが回ることで水をかいて前に進むという仕組みになっているらしい。(予告動画にもチラっと映ってるので見てください)
それがどう考えても、前に進む構造をしていない。
小さないるかはパシャパシャ水面にあたるけど、構造上水かきが水かきの役目を果たせておらず、水をかけてないから意味がない。
弟くん楽しそうだし、兄とその後輩もニコニコとそれを見てるけど、引きの画になったとき結構沖から離れてて、いやこれ、流されてない???ってなる。
あとイルカのデザインが絶妙に可愛くない。
この時点で開始4分なんですけど、最初の3分はOPなので、実質開始1分なんですよ。恐ろしいことに。
開始1分でこれだけツッコませる?ってなった。
まだ期待のジェットジャガー全く出てないのに???
これはアタリだわ、とこの時点で確信し、最後までツッコミ続けることになる。
和やかなピクニック?の場面ですが突如起こった地震により、慌てて弟くんに戻ってこい!と叫ぶ青年2人。
弟「戻れないよう!!」
でしょうよ!!!!
作中では地殻変動で湖の水が地中へと吸い込まれていたせいとの描写でしたが、絶対そのいるかのせいだよ。
弟は兄の投げたロープにより沖に引き上げられたため無事でした。
その後、兄の後輩の運転で兄弟の自宅兼ロボット研究所へ戻る3人。
このあたりから、兄の後輩、どういう関係なんだ?という疑問が生じるのですが(兄の後輩だよと言われればそれまでですが)、最後までわからずに終わりました。
しかも一番活躍するのこの人なんですけど。
あとで調べたら主人公は兄のほうらしいんですけど。
兄弟が帰宅するとなぜか荒らされている室内、荒らしていた二人組に兄弟は襲われ気絶させられますが、後から入ってきた後輩(だからこの人は何?)がそれに気づき、逃げた二人組を車で追いかけます。結局逃がしてしまうわけですが、実はこの2人組は海底王国シートピアから送られた工作員だったのです!
核実験で領土の一部を破壊されたシートピア人が怒って地上にメガロを送り込んでくるというのが今回の流れなんだけども、シートピアの描写、なかなかになかなかだった。ギリシャ神話みたいな衣装の外国人が納谷悟朗さんのアテレコでものものしく何か言ってたけど、絵面が面白くてなんかその。うん。副官みたいな人は軍服っぽい服だったので、偉い人と女官だけギリシャ神話みたいな服のようです。文化がわからない。
あと、メガロ、シートピアの守護神らしい。守護神を使役すな。
で、工作員は実は兄が開発していたロボットを狙っており、研究所に盗聴器をしかけていて、ロボットが完成したタイミングで再び研究所を襲い、ロボット、ジェットジャガーを奪います。ジェットジャガー、人間サイズなので人が入ってる感がすごい。
研究所は占拠され、ジェットジャガーは、工作員の一人に操られ、メガロの道案内役として使われる一方、もう一人の工作員は兄弟をコンテナに閉じ込めてコンテナごと沈めるため買収したトラック運転手二人組にとともにダムへと向かいます。トラックの運転席と助手席に乗る3人。買収されたトラック運転手二人組は薄々何かよくないことではと気づいてはいるものの金に目がくらみ、工作員の言うことを聞きますが、怪獣のニュースをラジオで聞き、行くのを辞めようとしたところ、工作員に銃で脅されます。その後、運転手たちは隙をみて、揉み合いつつも工作員から銃を奪い車から蹴り出すことに成功。そのまま崖の下へと転がり落ちる工作員。
え、工作員弱くない?
モブにやられたんだけど。
研究所では、なぜか一人取り残されていた後輩が目を覚まし、残っていた工作員と格闘の末、兄弟のピンチを聞き出します。
後輩も一緒にコンテナ詰めときゃよかったのにね。
そうして、コンテナが崖?に落ちそうなところにギリギリ間に合った後輩。
ただ、中身を知らず落とそうとしていたトラックの運転手たちはだんだん近づいてきたメガロにビビッて逃げてしまい、後輩一人ではコンテナが戻せません。
もうここからギャグだったんだけど、後輩がタイミングみてコンテナ落とす(落としたのか落ちちゃったのかは正直よくわからなかった)→近づいてきたメガロの腕(縦に割ったドリルみたいになってる)に当たる→バウンドしてコンテナが草むらに着地&扉が開いて助かるという、ツッコミもできないくらい、ああ、うん、はい、そういうかんじね、OK…という流れでした。深く考える場面じゃないから考えないでおく。
この後輩一人最初に始末しておけば、シートピア人の陰謀はすべて上手くいった気がします。
さて、工作員は気づいていませんでしたが、実は兄のペンダントでジェットジャガーに指令を送ることができるため、それでメガロの先導をしていたジェットジャガーの制御を取り戻し、怪獣島へゴジラを呼びに行ってもらいます。
その機能でコンテナから脱出できなかった?
あと毎回怪獣島へゴジラ呼びに行くシステム非常に効率が悪いと思う。
怪獣島がどのへんにあるのかわたしは知らないけど、いつもゴジラって徒歩で来るスタイルだし、足も短いので結構大変だと思うんだけど。
これはまあいろんな都合上言っても仕方ないので割愛します。
ジェットジャガーとゴジラ、パントマイム?でなぜか通じ合うんだけど、なんかもう通じたならいいや…、とここもあまりツッコまないでおきます。
この間に、研究所に残っていたもう一人の工作員は後輩と弟くんがやっつけます。
子供を巻き込むなとか、工作員弱くない???(二回目)とかいろいろあるけど、だいぶツッコミに疲れてきている。
負傷した工作員は研究所から逃げる途中で暴れるメガロが粉砕した岩石につぶされて息絶えました。工作員二人とも雑に最期を迎えている。
そしてここからはひたすらバトルシーンですが、ゴジラを呼びに行って先に帰ってきたジェットジャガー、想いの強さ?により意思が生まれ巨大化してメガロと戦い始めます。
兄「ゴジラが来るまで自分がメガロと戦わなくちゃいけない、その強烈な意思がきっとジェットジャガーをあんな巨大にしたんだな」
そっかぁ……。
もうね、質量保存の法則とかない。
ここへさらに、前作で人気になったため登場するガイガン(敵)。
爬虫類がベースのような容姿に単眼、鉤のような腕、とげとげした身体、悪そうで強そうな感じ、なるほど、当時の子供の人気を集めたことも納得なデザインです。
二対一でいよいよピンチを迎えるジェットジャガーのもとに助っ人、ゴジラが現れます。
徒歩で。
いや、ゴジラの登場はだいたい徒歩なんですが、この映画の場合、制作費の関係で決戦シーンが多少緑がある程度の荒野なため、結構まだ遠い距離の時点でゴジラが見えるわけです。
このピンチに!ゴジラが来た!となる。
なってからが長い。
結構距離がある。
短い足でせっせとゴジラが歩いてくる。
ちょっと威嚇しながら。
あんまりプロレスとか見ないんですけど、プロレスのチーム戦?ならもっとスピーディーなんだけどなって頭をよぎるくらい、なんか遠くからゴジラが歩いてくるんですよね。
やっぱ徒歩制度、効率悪いって。
何ならゴジラ現れてから結構ジェットジャガーいたぶられてるし。
で、二対二に持ち込んでからも、敵の煽り方がウェイ系で(手とか叩いてくる)めちゃめちゃ腹立つのだけ記憶に残りました。
理由のない憎しみを敵怪獣に抱いてしまう。
敵は倒したり逃げたりして、ゴジラは怪獣島に、ジェットジャガーは人間サイズのただのロボットに戻り、日常が戻ってきます。
よかったよかったと笑いあう3人とジェットジャガー。
だから、後輩、お前は何なんだよ、と最後まで答えは出ませんでしたが、少なくとも今作の一番の功労者であることは間違いなかったです。
視聴後、各種情報サイト等で調べてみたら、後輩が実は駆け出しのレーサーで、だから、変に長いカーチェイスシーンが入ってたのか、と納得したり、冒頭でどう考えても前に進まないイルカの遊具が弟作だったことが判明して、子どもならまあ仕方ないかと思ったりしたわけなんですが、それ作中で説明してたっけ……?と首をかしげるなどしました。
わたしが聞き逃してたならすまん。
なかなか愉快に見させていただきました。
この記事書くために戦隊の話に触れたらめちゃくちゃ戦隊が見たくなったので、今度はカクレンジャーあたりを一気見したいです。